設計のポイント
設計で高齢者住居に配慮するポイント
高齢化に伴い身体機能の低下は誰でも起こりうるもので高齢者住居の場合、設計段階で様々な配慮を必要とします。
例えば、寝室と玄関、トイレ、浴室・居間等の必要最低限の生活スペースは同一階で近接配置に設計する必要があると言えるでしょう。
また各出入口の段差を無くし、各所に手すり等を取り付け、車椅子が十分通行できる幅を廊下等の通路に確保する必要もあるでしょう。
誰もが体が不自由になっても自分のことは出来るだけ自分でしたいものです。
高齢者にとって安全で便利な生活スペースを確保する事が高齢者住居を設計する上で最も重要とされています。家庭用エレベーター等の設置も有効。
設計段階で最低限の考慮を必要とする項目
・ 生活スペースの同一階制(水平移動の容易性)
・ 段差の解消・バリアフリー(転倒防止)
・ 手すりの設置(歩行の補助)
・ 車椅子の通行幅確保
・ 床等は滑りやすい材質のものは使用しない(特に浴室)
・ 引き戸を採用するなど車椅子でも開閉しやすい扉を採用する
(引き込むスペースのない場合引き戸は不可能な為設計段階での考慮が必要)
・ 自動消化設備または住宅用スプリンクラ-設備を設置
・ スイッチ・コンセント等は足腰が弱くなった場合を考慮してあまりかがまなくても使用出来る位置に設置する。